Q.メタボリックシンドロームとは?

肥満を基盤として血糖、血圧、脂質の異常が集積した状態を指します。それらは、動脈硬化、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの合併症を引き起こす危険因子といわれています。
危険因子がない人に比べると危険因子が1~2個の人は約5倍、3~4個の人は約35倍も心臓病の発症リスクが増大するといわれています。

Q.メタボリックシンドロームの診断基準は?

内臓肥満(内臓脂肪の蓄積)
腹囲
男性 85cm以上
女性 90cm以上

高血糖 空腹時血糖値 110mg/d|以上
血圧高値・最高血圧(上の血圧)130mmHg以上
最低血圧(下の血圧)185mmHg以上
いずれか又は両方

脂質代謝異常・中性脂肪150mg/d1以上
善玉コレステロール<40mg/d1未満
いずれか又は両方

2つ以上が該当すること。

Q.メタボリックシンドロームにならないためには?

まずは内臓脂肪を減らすことがポイントです。少しの体重減少でも意味があります。

肥満度のチェック
BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]
(25.0以上は肥満、18.5未満はやせ)
バランスの良い食事をこころがけて、就寝前の食事は避けましょう。歩く、走る、泳ぐの「有酸素運動」とストレッチングなどの「筋力トレーニング」が有用です。はじめは軽く歩く程度からはじめましょう。喫煙している方は禁煙もトライしてみましょう。

Q.この冬に気を付けることは?

通常の検診などでは異常がなくても冬の期間は血圧が高くなる方がおられます。自宅などで血圧測定をしてみましょう。又、冬の期間だけ確圧薬を服用するのが必要となる方もおられます。